デジタル化に伴う諸問題について言及した書籍

なんかカタいタイトルだ。
数日前に読み終わったので、メモしておく。

情報社会の倫理と法―41のケースで学ぶ

情報社会の倫理と法―41のケースで学ぶ

仕事柄、紙媒体の代物は使いにくいからデジタル化すべし、デジタル化するには著作権をはじめとして、デジタル化ならではの権利の問題が生じるので、そいつを解きほぐすべし、みたいな感じの活動に接したりするので、せっかくだから古本屋で安売りしていたのを買ってみました。
CODE VERSION2.0

CODE VERSION2.0

このあたりの必読書は、Lawrence LessigのCODE VERSION2.0(これは第2版)で、自分も第1版の方は前に読んだけれども、この本もこの本からスタートしている。
CODE VERSION2.0の方も、ユースケースが多く出てくるけれども、この本も同じ。っちゅうか、CODE VERSION2.0の方がカバーが広いのではないか? というのは、うちらは著作権がらみの議論をすることが多いからで、そういう点では、この本は不足している(知財、プライバシー、セキュリティなどについて書いてある)。というわけで、CODE VERSION2.0を読めばいいんじゃない? という感じ。
違いと言えば、CODE VERSION2.0の方は、こういう問題についてはこうあるべきでないか、というような、意見というか答えというか解説があるのだけれども、この本は、ユースケースだけ書いて問いかけて終わる印象があるところだろうか。
多分、法学部とかの学生に対して、デジタル化に伴う権利の問題について、この本で演習さす、とかそういう使い方のための本のように思う。